意味はほとんど同じです

インポという言葉は元はインポテンツという言葉を省略したものです。インポテンツという言い方は勃起不能という意味で使用されていました。

これは不能という言い方からわかるように、完全に勃起をすることができない、性行為をすることができないという状態を主にあらわします。

それに対してEDという言い方は勃起不全と訳されます。違いは不全ということで、不能よりも症状が軽いことになります。そして、性行為ができるかできないかということではなく、できない程度をあらわす言葉となっています。

つまり、勃起する能力はあるが十分ではないという意味で使われるのがEDということになります。

どちらも性行為の際の性器の状態をあらわす言い方だということと、十分に勃起することができないという状態という意味では、同じように使われることもあります。

しかし、厳密には言葉のもつイメージには違いがあり、使用する時の状況によっては、インポテンツという言葉がふさわしくない場合もあります。

インポは、やや差別用語とも

インポテンツは過去によく使われていた言葉で、性行為が十分にできない症状がある場合に使用されていました。これは男性の中で性的な役割が果たせていないという、差別的な意味合いを含んだ言葉でした。

一応は体の状態をあらわす言葉ですが、それを使う時には能力がない劣った存在だというイメージが強くありました。

そして何をしても治らないというイメージも持ち合わせており、一度インポテンツになったら、男性として不能者だという扱いを受けがちでした。

また、生殖能力がないということで人間の機能が不十分だというイメージで使われることも多く、差別用語として使う人が多かったという事実があります。

EDは病名で医師が使うもので、それにより治療が必要になるという目的で使われていますが、インポテンツは治療をするためでなく、インポテンツになった人を差別するための言葉でもあったと思われます。

病名ではなく、不能だという意味でよく使われていたからです。

現在、勃起不全を表すのはEDが主流

インポテンツはEDという言い方が出てくるまでは、勃起をしない症状がある人に良く使われていましたが、EDが人々の間に浸透してからは、ほとんど使われなくなりました。

それはインポテンツが差別的な意味合いを含む言葉であることで、言われた人を不快にさせる言葉だからということもあったでしょう。

EDであれば病気の一種として、誰もがかかる可能性のあるものだという意識で見られることが多く、差別的な意味が含まれないからだと思われます。

勃起ということを扱うことがプライベートな面が大きく、人によっては差別的な言葉を使われることで、かなり傷ついてしまいます。勃起ができない状態になるのは、本人の責任ではなく、体の機能が悪くなっていたり、何か精神的な理由があるからです。

そのため、EDになっている本人をできる限り傷つけないような言い方を選んで使うことが重要です。もし、勃起能力に問題があるという悩みを持つ場合には、それはEDという言葉が適切です。

まとめ

インポとEDは確かに同じような意味合いを持ちますが、その言葉から受けるイメージには大きな違いがあります。これはどちらも勃起に関した症状をあらわしていることと関係しており、繊細な問題だからです。

言葉によって人が傷つけられることがあれば、体の治療をしても十分な効果があらわれません。イメージの悪いインポテンツという言葉を使うのではなく、今はたまたま勃起しない状態になりつつあるという意味を持つEDという言葉を使うほうが相手にとっても精神的な苦痛を与えることなく会話できます。

どちらも似たような意味だからという問題ではなく、言われた側の気持ちになって、適切な言葉を使うよう心がけましょう。繊細な問題についてはこういったことに注意を払うことも大切です。